放課後、倉庫…。

竜「希望には、姫になってもらった!挨拶をさせたいが、希望にあの大勢を会わせるのは、危険だと思う。だから、涼介、説明してきてくれ。」

涼介「はいよ。」

蒼斗「希望、体調とか大丈夫ですか?」

希望「…眩しい。」

いくら、フードを被ってるとはいえ、光が差し込んでくる。

類「そのうち、慣れます。」

希望「わかってる。でも、無理なものは無理。」

竜「類。焦らせるな。」

雄也「竜、完全に惚れてんだな。」

竜「あん?」

類「怖がられる。」

竜「しゃーねえだろ。」

涼介「話してきました。下っ端の子がいつかは会わせてほしいそうです。」

希望「ねえ、その下っ端って、何人?」

涼介「えっ?五千人は軽くいると思います。」

希望「挨拶。いつか、行く。光が大丈夫になったら。」

涼介「了解です。」

蒼斗「竜。あんまり、希望に強制するなよ。まだ、実感わいてないと思うから。」

竜「わかってる。下手な真似はしない。希望が自分で言ってくれるまでわな。」

蒼斗「女嫌いの総長がこんなにも、女のためにしてる姿始めて見ました。」

へえー。竜って、女嫌いだったんだ。

希望「喉乾いた。お茶。ほしい」

類「はい。」

麦茶を渡してもらった。

ふうー。

久々にお茶飲んだ。
いつも、水だったから。

竜「希望。今日の夜ご飯、スープ用意するって、親父が言ってた。」

希望「気を使わなくて大丈夫なんだけど。理事長に言っておいてよ。」

竜「それが、親父、希望の事、本当の娘だと、思って、可愛がるって言ってたから、無理。」

涼介「そういえば、竜って、兄が五人いるんですよね。」

希望「そんなにいるの?」

竜「まあ、家にいるのは、基本、二人。三人は就職とかしてるみたいだしな。」

希望「そっ。」