【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



佐伯先生の声が部屋の中から聞こえてきた。


相変わらずダルそうな声だ---




何とも面倒そうな声に文句を言いたかったけど、まぁいいか…とドアを開けた。




ドアを開た瞬間、タバコの匂いが部屋中に充満していて思わず顔を顰める。



うわっ、くさい。


先生…、


タバコ吸いすぎだよ---




息を吸うと煙くて咽そうだから、呼吸を浅くしながら部屋へと入って行く。




部屋の中を見渡すと…


六畳程の大きさの部屋にデスクと、大量の本が入っている本棚がすぐ目に入った。



後は…、


ちょっとした応接室っぽい感じのソファーとテーブルが置いてあるだけ。


思ったよりも質素な室内にホッとしてしまった。



この学園のイメージからどの部屋も煌びやかって感じだもんね。