私はあなたの探している『紅』。 でも今の私の瞳の色は、紅い色をしてはいないからばれる筈がないの。 ゴメンネ--- 会長の後姿に小さい声でソッと謝り、ようやく自分の足を動かす事が出来た。 私の瞳の色が紅に変わる時…、 それは自分の感情が高ぶった時なのよ--- 平常心である今は、いくら私の瞳の色を見たところで紅い瞳に変化する事はない。 会長…、 惜しかったね--- 思わず口元に笑みが零れた。