妖艶に微笑む、その男の色香にやられてしまったのか…、 胸が苦しくなった。 思わず自分の胸元へ手を寄せ、ギュッと服を握る。 本当にこれ以上、近づかないで欲しい--- そんな意味を込めて金髪男を睨みつけてやったが、その男をただ楽しませるだけだったようで更にその男の口角が上がった。 「噂通り、本当に眼が赤いんだな。…それってコンタクト?」 「………」