今だ沈黙を守る会長に痺れを切らしてしまった私は、俯いていた頭を思わず上げてしまった。 するといきなり、目の前に何かが飛び込んできたのだ。 ビックリして私の身体が固まる。 「…っ?!」 「違うか…」 横から手が伸び、私の前髪を軽く掻き分ける会長の瞳とバッチリ目が合ってしまった。 それに驚いた私の瞳が、大きく見開く。 突然、何なのよ? 「な…、何ですか?」 左右に開いた前髪を急いで目元に垂らしながらそう言うと会長から一つ、大きな溜息が聞こえてきた。