学生にも関わらず学園では会長の仕事をしていて忙しいはずなのに、会社まで経営しているなんてどんだけ凄い男なんだと思わずにいられない。 しかもカッコイイし--- 私は凄く幸せ者だな。 蓮の腕に自分の腕を絡ませる。 そんな私を見て口角を上げながら、蓮が歩き出した。 「お仕事、お疲れ様」 「折角、今日は綾香の誕生日だったから少し遠出をする予定だったんだがな」 聞いていなかった今日の予定を聞いてビックリした。 遠出する予定だったんだ--- 「気にしてないよ」 「本当にすまん」