「そっか。章吾、お幸せに」 「ありがとうございます」 律儀にも頭を下げてお礼を言う章吾の顔は、先程より更に真っ赤な顔だった。 そんな章吾に嬉しい気持ちで一杯になった。 良かったね、静香さん--- 「今度お見舞いに行ってもいいかな?」 「綾香殿が来て下されば、静香殿も喜んでくれるでしょう。…それより蓮殿から全て、事情を聞きました」 「事情?」 まさか研究所の事とか、変身人間とかそこまでの話しじゃないよね?