母親が死んでからの父親は狂ったように研究に没頭し、俺の事なんか全く見ちゃくれなかった。 だから、コイツは死んで当然だ--- いや…、 死ぬ事によって、正気に戻れたんだ。 感謝されても良いくらいの筈。 『恢…、すまな…かった…』 それがコイツの最期の言葉--- 俺のやるべき事はコイツを殺すことだけだと思っていたが、まだあったと気付いた。 それはこの研究所自体を壊してしまう事。 ペロリ--- 父親の首筋の傷を舐め上げた。 それはまるで誓いであるかのように--- ~*~*~*~*~*~*~