「綾香?」 「ううん、何でもない」 恢を探したいとは言えなくて金色の瞳と目が合うと、ニコリと笑って前を向いた。 もう…、 恢には会えないのだろうか? 学園には戻ってこない気がする。 そう思った瞬間、胸がズキンと痛んだ。 それでもいつか恢に会えると信じて…、 私は前を向いて歩いて行かなくてはいけない。 夕闇の中、カラスの鳴き声を聞きながら蓮と繋いでいる手の温もりに甘受しながら前を見据えた。