「しょ…へい……」 折角、人間に戻ったのに死ぬのか? このまま章平は死んでしまうのか? 俺の手で章平が--- 震える身体で章平を抱きしめた。 ヌルリと血が顔にこびり付いたのを感じたが、それさえも愛しいと感じてしまうくらい章平の何もかもを受け止めたかった。 「りょ…が……」 耳元でボソリと声が聞こえ、俺の身体がピクリと止まる。 まさか章平の声か? 恐る恐る章平の顔へと視線を向けると、微かに目を小刻みに震わせている。 徐々に開いていく瞳に、俺は感極まった。 生きている---