~*~*~*~*~*~*~ 「これいいだろ?」 「あぁ?」 屋上で寝っころがっているとフイにあいつがそう言ってきたから片目だけを開け、俺の親友である章平を見た。 あいつが指し示していたのは、自分の右耳だった。 「ホラ、これ。俺の彼女が誕生日プレゼントにって昨日くれたんだ」 「ふーん…。綺麗だな」 見せられたそれは緑色の石がはめ込まれているサファイアのピアスで、章平の変化した時の瞳と同じ色をしていてとても綺麗だった。