【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「俺たちじゃ歯がたたねぇ。…悔しいけど桐生さんに頼るしかねぇから、俺達は援護をするぞ」


「分かった」



目の前を睨みつける蓮に頷き、そして私達三人はその化け物へと向かって走った。



気になるのは…、


あの化け物の瞳だ---



瞳の色は怪しく緑色に輝いている。



あれは…、


恢と同じで人間が変身したものなの?



それにしては、人間の意思が全く感じられない動きなのがおかしい。



化け物から感じる気や思考の全てが、人間とは思えない動きだ。



それともあれは人間ではなく、この研究所が作り上げた物なのだろうか?