シュン--- 壁に前足を置き、扉についている機械に目を近づける。 するとすぐに扉が開いた。 開いた瞬間、一気に黒い獣が外へと飛び出す。 パンパン………、ドドドド--- 「グァッ…」 「ギャァ…」 銃やマシンガンの音が辺りに鳴り響くと同時に、聞えてきた人間の奇声。 扉から顔を覗くと、目の前には銃弾が飛び交っている。 左右の通路には総勢10人ほどの黒服集団。 倒れている人も、それと同じくらいだ。