「…この部屋は網膜を登録した者のみ入れる部屋だから敵は入ってこれなかった。しかしこの先は違う。…覚悟しろ」
そう言った恢は私へと向きを変え、口角を上げながら不敵な笑みを浮べる。
まるで何かを企んでいるに---
「綾香…、俺を見ていろ」
「………」
そう言った恢は大きく息を一つ吐き、クッと力を込め前を見据えた。
徐々に苦しそうに顔を歪ませながら、恢の姿が人間から黒い獣へ。
するすると変化していく姿が視界に飛び込んできて、驚きのあまり口元に手をやった
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…