【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



ビーッ、ビーッ、ビーッ---



突如、けたたましく鳴り響く警告音に、この部屋にいた者達がピタリと動きを止め耳をそばだてた。



一体、何が起こっているの?




「…来たようだな」


「誰が?」


「蓮と…、良牙」



恢が扉をジッと見ながら、そう呟いた。



二人が来た?


…何で?




そこではっと気づく。