「私も母さん達と一緒に暮らしたい。…でも、隆之さんとも---」
隆之さんとも一緒にいたいと思う私は、欲張りかな?
そう思った私はこれ以上言葉にする事が出来なくて、口を閉ざしてしまった。
そんな私を見た父さんが立ち上がり、私の頭を撫でてくれる。
「ここを出たら俺は無職になってしまう。…隆之君にでも仕事を紹介してもらえないかな?そして出来れば、隆之君も私達家族と一緒に暮らしてくれるよう頼もう。もちろん隆之君が結婚して家庭を持つまでだが」
「…うんっ、隆之さんに聞いてみるねッ!」
もしかしたら隆之さんとも一緒に暮らせるかもしれない。
そう思ったらうきうきしてきた。
…まぁ、隆之さんが反対したらそれまでだけどね。
それでも大好きな人達に囲まれて生活出来るかもしれない…、そんな未来に胸を躍らせた。



