「廊下でうずくまってただ?…ほう……、どこの廊下だ?」 「…覚えてません」 ボソッと呟いた言葉は地獄耳なのか、先生にははっきりと聞こえていたようだ。 チッと心の中で舌打ちしながらも、先生の質問に答える。 まぁ、本当の事は言うわけないけど… 「フゥー………。…分かった」 何を言っても無駄だと思ったのであろう佐伯先生は大きな溜息を吐きながら、諦めたような顔をして私を見る。 なによ先生…、 まだ何か言うの? キッと睨みつける。 前髪で目が隠れているから、先生には見えないだろうけどね。