「お前が綾香か。赤ちゃんの頃以来だな」
会いたかった…、そう言って手を広げ私を迎え入れようとするその人の胸に、飛び込むべきかどうか迷ってしまう。
ど、どうすればいいの?
オロオロと目を泳がせているとそんな私を見かねたのか、向こうから抱きついてきた。
「あ、あの…」
「上からの命令でお前達兄弟には内緒にしなくてはいけなかったから会いにいけなかったんだ。…本当にすまなかった」
「…私に兄弟がいるの?」
はー、私には父さんの他に兄弟までいたのかぁ。
そっかそっか…と、父さんに抱かれながら考えていたところで---
あれ?
と、気付いた。
んんっ?
お父さんの苗字って九門って言ってたよね?
も、もしかして?!



