その冷たさがまるで母さんの死を意味しているようで、今、目の前で母さんは生きていると言うのに怖くてたまらなくなった。
「なんで母さんが延命装置に?…研究材料にされた人間は、みんなこうなの?」
「…違う。お前は第一段階である動物との融合のみ。お前の母親は、第ニ段階まで行なわれた」
ゴクンッ---
思わず喉を鳴らしてしまった。
第ニ段階が行なわれたから、母さんは命の寿命が縮んだと言う事はすぐに理解した。
理解はしたけど…、
気持ちがついていかない。
遺伝子だとか第一段階とかその言葉だけで驚きなのに、これ以上聞くのが辛い---
やっぱり耳を塞いで桐生さんの話しを聞くのは止めよう。
そう思い手を動かそうとしたところで、すぐに桐生さんによってその手は掴まれてしまった。
「逃げるな」
強い口調の桐生先輩に顔を向けた…けど、涙に濡れている私の瞳では全てがにじんでいて桐生先輩の表情がまるで分からない。



