【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



「聞きたくないか?」


「………」



コクン…、


と首を動かそうとしたが、顎を押さえられているせいで動かせなかった。



全てから背けたくて瞳を閉じようとしたがそれさえ許さないとでも言うように、桐生先輩の鋭い視線で拒まれた。




「表向きここは薬の研究だが、実際ここで行っている研究は違う。極秘で人間に動物の組織を融合させ人間を強化し、人間兵器を作る研究をしているのだ。まぁ、簡単に言えば人体実験をここでは行なっている」


「人体実験…。じゃぁ、このカプセルの中に入っている女性は…」


「あぁ、人体実験をされた内の一人だ」



驚いた…。


まさか現実にそんな事が行われているなんて---