「だから何故、綾香は捕まったんだ?風紀の桐生が関係しているのもよく分かんかねぇし…ってお前と綾香。それに桐生が関係している事と言えば…瞳の色しか思いつかねぇがもしかしてそれと関係してんのか?」



その言葉にピクッとわたしの片眉が上がる。


瞳の色とは、綾香殿の紅色の瞳の事だろうか?




そして今更ながらに気づいた事がある。


目の前に佇んでいる男達の瞳の色が、いつもと違う事に。




蓮殿の瞳の色が金色で、九門殿の瞳の色が紫色だ。




よく分からない二人の会話に誰もが皆、耳をそばだてた。


そんな緊迫した空気の中、息を吐いた蓮殿が口を開く。




その内容はかなり驚愕する事ばかりで、ここにいる誰もが言葉を発する事が出来ずただ聞いているだけだった。


  【玄武SIDE END】