この辺りに引っ越して来てからはよく、私は色々な輩に喧嘩を吹っかけられているのだ。
それは一体、どうしてなんだろうか?
引っ越して来てすぐの頃、絡んできた輩に手を出したのがいけなかったのかな?
と何となく思い出して、大きく頷いた。
そういえばそれ以後、私に喧嘩を吹っかけてくる奴等がやたらと増えてきたのだ。
きっとコイツラもそんなバカの一人なんだろうな…と、目の前に立っている男達を見ながら思った。
コツコツ---
アスファルトを踏みしめながら私に向かって来るのは先程、私に話しかけてきた金髪男。
それが紺色のパーカーについている、フード越しから見えた。



