「りょ、良牙?!」
ビックリした私は蓮の身体を押して距離を取り、良牙へと視線を向けた。
その表情はかなり呆れた顔だ。
いたたまれなくなって思わず下を向いてしまうと、良牙から盛大に大きな溜息をつかれてしまう。
「で?何があった、綾香?」
「………」
良牙問われ、何とも情けない失態で捕まったことを言わなくちゃいけないのかと思うと、良牙に続き私まで大きな溜息を洩らした。
よしっと覚悟を決めて一度、カラカラになった喉をゴクンと潤し口を開いた。
「………ッ?」
口を開けた瞬間、どこからか鋭い視線を感じ言葉を出すことが出来なかった。
蓮と良牙がその視線に気づいていない事から、この視線は私に向けているのだろう事が分かる。



