その姿に胸が熱く込上げるものを感じた。
荒れ狂う獅子の如く凄まじいパワーで全てを喰らいつくす、金色の瞳を持つ男---
そして気高き孤高の狼を思わせる銀髪をなびかせ、軽やかな動きで宙を舞い全てを飲み込む、紫色の瞳を持つ男---
その男達に魅せられ、目が離せない。
声を出す暇さえ与えず次々に倒された男達は、うめき声さえ出せずにその場で気絶してしまった。
「ひっ…」
さっきまで私に強気で食ってかかって来た女が、ペタリと地べたに座り込む。
震える身体で倒れていく男達を見ていたその女は、身体をビクリと震わせ目の前まで来た男へとゆっくり顔を見上げた。
先程まで男達を相手にしていた内の一人が、座り込んだ女のもとにやって来たのだ。
そして震えるその女へと手を伸ばしていき、首に手刃を食らわせ気絶させる。



