【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



その強い視線を無理に断ち切り、ドアへと向かって歩いて行く。



やはり、あの女が気になるな---




「オイ…」


「は、はい?」



ちょうどこのクラスの中に入ろうとしていた男を、入り口付近の廊下で捕まえた。


その男は俺に声をかけられた事に驚いたらしく、アタフタしている。




それを気にすることなく、俺は尋ねた。