【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



多分、退学した人やその身内・友人達は私が悪いと思っているのかもしれない。


でも私は自分が悪いとは思はない。




最低かな…?


ゴメンね---




ブチッ…


手に力を込めて縛られていた紐を引きちぎる。




瞬間、周りからどよめきの声が上がった。




「紐…、引きちぎりやがった?」


「いや、まさかそんな…」


「ゆるんでいたんじゃねぇか?」



私を取り囲む人達が動揺しているところで、私は戦闘態勢をとる。