【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



はい、こんな感じで見事捕まってしまいました。


多分、最後に感じた痛みはスタンガンなのであろう。




まさかこんな単純な方法で引っかかってしまうなんて、恥ずかしすぎて誰にも言えやしない。


落ち込む私の目の前まで来た女がしゃがみ込み、私に視線を合わせてくる。




「あなたのせいで私の友人達が今、大変な思いをしているの」


「…?」



ニッコリ微笑むその人に何を言っているのかと首を傾げると、忌々しげに睨まれてしまった。




「あなたのせいで退学になった生徒達を知っているでしょ?…その人達が今、どうなったかご存知?」


「………」



鏡夜先輩が言っていた事を思い出した。



退学になった生徒達どころか、家族にまで影響が出ていると---