「分かりました。でも揉めていたのは第1倉庫ではなくて第3倉庫でしたよ」 「第3倉庫?」 思わず小首を傾げる。 体育祭で使用するのは第1倉庫のみ。 第3倉庫はここからかなり遠いからと言う事もあって、使用しない事になっているのに--- おかしくない? 「殴り合いまでしてたから早く行った方がいいですよッ!」 「…分かった。行ってくる」 訝しげに後ろの人を見ると焦ったようにそう言ってくるから、少しばかり怪しんでいた気持ちを押さえこみ急いでその場を立ち去った。