【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



すぐに視線を外そうとしたが、何故かその女から視線を逸らすことが出来ない。



その女の瞳は前髪で隠れていて見えないが、それでもその女からは今だに強い視線を感じるのだ。




本当…、


おかしな女だ---







……



しかし何だこの感覚は?




この女を見ていると不思議な程に…、


ゾクゾクする---




こんな何でもない女なのにな。