「朱利…。俺だって綾香を探しに行きたいんだ」
「………」
辛そうにギュッと目を瞑る青治がそこにいた。
前に青治と話した事があった。
死んだ母さんと綾香の瞳の色が同じだから、きっと俺達は綾香を通して母さんを見ているんだろうねって…
でもそうじゃないって今、俺は分かった。
それは青治もだと思う---
もし綾香を失ったら…、
母さんが死んでしまった時以上の気持ちが押し寄せてくると---
綾香に何かあったら許さない。
絶対に…俺達は、いや俺は綾香に手を出した奴らを死にたくなる程の苦しみを味合わせてやると、誰を見るでもなく睨み付けた。
「朱利、綾香は大丈夫だ。絶対に…」
「…うん」
自分に言い聞かせるように呟いた青治は俺の手を握る。
その手は凄く冷たくて、まるで青治の心を表しているかのようだった。
【朱雀SIDE END】



