もう一度、 『紅』を見たい--- その一心で俺はヤツを探している。 出来ることなら会長達より先に探し出して、俺の物にしたい。 イヤ…、 コワシテシマイタイ--- そう思った途端、背筋を何かが這う感覚にゾクリと震えた。 思わず舌なめずりする。 本当に、ここまで俺の感情を高ぶらせる人間など初めてだ。 俺にとって、男だろうが女だろうが関係ねぇ。 絶対、手に入れてやる---