その感情は果たしてただ端に顔見知り程度のものなのか、それとも好意を無意識にでも持っているのか---
後、気になるのがあった。
ほんの一瞬だったが蓮と綾香の視線が合わさった瞬間、二人の間には誰も入る事の出来ないような不思議な空間が出来た気がしたのだ。
それとあの後から、綾香の態度が少々落ち着かない感じだったのが気になった。
…あれは、蓮を意識しているから?
今すぐ綾香の気持ちを聞き出したいのに、綾香は開会式が終わるや否や良牙と共に走ってどこかへ行ってしまった。
それはきっと体育祭の実行委員長としての仕事があるからだとは思うが、わたしが副会長などしていなければすぐにでも綾香のもとへと行く事が出来たのに---
綾香の後姿を今だ脳裏に焼き付けたまま、役員用テントへと向かった。
【時雨SIDE END】



