「開会式で綾香がどこにいるか、分かりましたか?」 「分かったがそれがどうした?」 「…他に見えた人は?」 「知らねぇよ。…何が言いたい、時政」 「…別に何でもありません」 「チッ」 もう用はないと蓮に背を向けると、後ろから舌打ちされた。 蓮は…、無意識の内にこの大勢いる生徒の中から綾香を探し出した。 そして見つけるや否や思わず笑んだ蓮は、それ程までに綾香に何かしらの感情を持っているという事が分かる。