【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



パチパチパチ---


拍手の音が聞えてきた。



会長の話しが終わったのだろう。



最後にもう一度、会長を見ようかな?と前を向く。




「………ッ!」


視線の先には丁度、会長の後姿が目に入る。



それをジッと目で追っていると、時政先輩と目が合った。


どこか悲し気な…、それでいて苦しそうな表情で私を見ていたのだ。




時政先輩、どうしたの?


瞳で訴えたが表情は変わる事なく、開会式が終了するまでずっと私から視線を逸らす事はなかった。