キョロキョロと視線を彷徨わせ私を見た瞬間、ゆるゆると柔らかい笑みを浮べられたら勘違いをしてしまうのはしょうがないよね?
それでもそんな会長の表情に胸がキュンと切なく鳴り、自分の胸に手を当てた。
すぐに会長の視線は他へと移り開会の言葉を述べていたようだけど、その言葉さえ聞こえないくらい私の鼓動は煩くてたまらない。
この前、蓋をした筈の会長への思いは結局どうにも出来なくて耐えるように唇を噛む。
目を瞑り会長を視界に入れなければ大丈夫だとも思ったけど、今度は会長の声が耳に入ってきてよけい会長が気になってしまった。



