「お前と綾香だけの秘密じゃないだろ。…桐生もじゃねーか?」 「…どう言う事だ」 俺の低く唸る声にビクリと肩を震わせた白虎を睨みつける。 何故、ここで桐生さんの名前が上がるんだ? 「綾香の瞳の色が変わったあの日、桐生の黒い瞳の色が黒光りしたのを見た」 「ちょっと待て。まさか綾香と桐生さんはその時、一緒にいなかったよな」 ドクンと心臓が鳴る--- 二人はもうすでに会ってしまったのか?