「そんな事をしてくれなくても、私一人でなんとか出来たのに」 「全てはお前の為に動いた事。礼を言われる事はあっても文句を言われる筋合いはない」 「私の為?…ならばお願いだから『もう全ては終わった。元には戻らないだろう』」 そう言うとガバッと顔を上げた綾香に睨みつけられた。 「皆の思いを無駄にするな」 「そんなの」 「そんな?…お前を思う皆の気持ちがそんなで綾香はすませるのか」 クッと唇を引き結び、俺から視線を逸らす綾香をジッと見つめた。