【完】紅(クレナイ) ~鏡花水月~



寮を見上げ、さてどうやって忍び込もうか---


と考えたが、単純に木を登ってそこから六階へと飛び移る事にした。




「この木でいいかな?」


なるべく一番高い木を選び、足をかける。



一番高い木とは言っても寮の五階までしか届いてはいない木だから、高さ的には全然たりないけど大丈夫であろう。




目をつけた木をスルスル登り天辺まで登る。


見上げた先の寮との距離を目で測ると、五階の足場までの距離はだいたい二メートル程?



うん、これくらいなら大丈夫---




「…よっとッ!」


枝から足場へヒョイッと移動した。


軽々こなした私はそのまま懸垂の要領で、自分の身体を持ち上げ六階へと登る。