「別に私はそれで構いません。愛する者と結婚できない章吾様には悪いのですが、それでも一緒の道を歩む事の出来る私にとってとても幸せな事なのですから」
顔を上げ、ニコリと笑った静香さんの瞳に涙が滲んだのが見えた。
結婚する者同士が愛する者同士とは限らない。
それでも静香さんにはそんなに寂しそうな顔をしないで、幸せになってもらいたいとは思うけれど…
これは二人の問題だから、私が首を突っ込んではいけないよね---
「章吾が誰を好きなのかは分からないけど、でもいつか静香さんの事を愛してくれるといいですね」
気休めしか言えないけれど、でもこれが私の本音。
どうか静香さんの思いが章吾に届きますように---



