あの女の動き、姿、…そして香り全てが俺好みだった。 綾香は俺が手に入れてやる。 俺だけのモノ--- この男の手には渡さない。 「綾香を捕らえよ」 「…仰せのままに」 少し頭を下げ、そして顔を上げたと同時にボスと目が合う。 黒い笑みがさらに毒々しさを増すボスに、俺も笑みを浮べた。 まるで狸と狐の化かしあいだな…と、心の中で笑いながらクルリと背を向けドアへと向かった。