シーン---
オレンジメッシュの髪色をした芹沢鏡夜のその一言で、教室内にいる全ての人間の身体が固まった。
昨夜あったばかりのその男…、焔龍の白夜だったっけ?
何故、この男が私のクラスに来たの?
まさか、もう私が『紅』だってばれたわけじゃないよね?
それは幾らなんでも早すぎる---
目を白黒させながら白夜を見ていたクラスの子達が、次第に目の前にいる人物が誰なのか分かり始めたのか徐々にざわつき始めた。
そして…、
「「「キャァーーーーーーーッ!!!」」」
割れんばかりの女子の悲鳴が、クラス中に響き渡った。
う…、うるさい---
思わず両耳を手で塞ぎ、その声を遮断する。



