「私がお聞きしましたのは生徒会の皆様全員で、『紅』と言う方を探していると言う事ですわ」
「『紅』?……誰ですの?その方は」
「今、ちまたで賑わせている方らしいですわ。私も詳しくは存じませんが」
やっぱり私の事だ。
本当にアイツら、私の事を探しているのか---
心の中でひっそりと、ため息をついた時だった。
ガラッ
前扉の開く音にこの教室の中にいる全員が、扉を開けた人物へと視線を向ける。
この人!!!
扉を開けた人物に驚いていると、その人は教室内をキョロキョロ見ながら口を開いた。
「お前らちょっとストーーップ!」



