「章平…」 今はもう、この世にはいない親友の名前を呼んだ。 その声は空へと吸い込まれるだけで、返事は返ってこない。 そりゃ、当たり前だよな。 ガンッ--- 拳を作り、手すりを思いっきりぶん殴る。 あの注射で殆どの人間はこの世から消えた。 しかし生き残った者も実際にいたのだから、章平なら大丈夫だと軽く考えていたのだ。