「飛翔?」
「ピェーーーッ」
先程、桐生さんに蹴り飛ばされた飛翔。
これ以上ここにいたらケガをしてしまうと思って私から離れてもらっていたのだけど今だ感じる飛翔の気配にその名を呼んだ。
するとすぐに、私の傍にある木の上から飛翔の鳴き声が聞こえてきた。
元気そうな声にホッとした。
飛翔の様子からもケガとかはしていなさそうだし---
しかし呼びかけても、飛翔はこちらには来ない…
という事はもうほっといてくれと言う事なのだろうと察し、私も寮へ戻る事にしようと良牙を見た。
「良牙。私、もう帰るけ………どッ?」
「…ほんと何事もなくて良かった」
良牙に抱きしめられてしまった---
ガッシリとした良牙の胸にいつの間にか顔を埋めていた私は、驚きのあまり思考が停止しする。



