「俺は大丈夫だ」
「手当て…してあげたいけど、女子寮に男は入れてはいけないんだよね?」
「寮に常駐している医師がいるから大丈夫だ。だから気にするな」
地べたに座り込んでいた私に、良牙が手を差し伸べ立たせてくれた。
そんな良牙に微笑んで見せたところで、そう言えば…と気がついた。
「うん…。あれ?良牙はどうしてここに?」
「学園の門を入ったところで、綾香と桐生さんの気配がしたから急いでここに来た。…ま、案の定だな」
「…凄いね。ここから門まで結構離れてるのに気配で分かったの?」
私の言葉に一瞬、目を細めそしてフーッと息をつく。



