「…興ざめだ」 「いたっッ!」 呟いたその言葉と共に、抱えていた私を地面に落とす。 そして良牙に向けていた冷たい視線を、私へと向けてきた。 「今日は見逃してやろう。だが、次はない…」 そう言って私をジッと見た後、微かな足音共に暗闇の中へと消えていった。 「綾香…、大丈夫か?」 「私は大丈夫…って、良牙っ!あなたこそ大丈夫?相当、酷い顔してるよ?」 目の前までやって来た良牙の顔は物凄く腫れていて口や鼻や頭から血が出た為か、服にも血が結構飛び散っている。