「逃げてッ!良牙!!!」
「グッ…。……ッ…、ウァッ…ッ!!!」
ダンッ---
素早い動きで良牙に与える桐生先輩の攻撃を全く避けられなかった良牙は、全ての攻撃を身体で受け止めそして地面へと倒れた。
ピクリと身体が動かした良牙は、少しだけ顔を動かし桐生先輩へと向ける。
その顔はもう見るも無残な程に腫れていた。
口や鼻からは血が流れ出ていて、かなり痛々しい。
「イってーー。桐生さん、容赦ないっスね」
グイッと口元の血を拭う良牙に向ける桐生先輩の顔は、私からは背中しか見えていないけど何となく分かる。
きっと凄く怖い顔をしているのだろう---
だって先輩から発するオーラからは、物凄い怒気が放たれてるんだもん。



