「お前のフェロモンは最高だな。…行くぞ」
「ひゃッ?!!!」
身体がフワリと浮かんだかと思ったら横抱きに抱えあげられ、お姫様抱っこをされてしまった。
目の前の黒く光を放つ瞳が、危うい色をかもし出しているような気がする。
や…、
やばい気がするんですけど---
「ど、どこに行くの?」
「俺の部屋だ。喜べ」
「喜ぶわけないでしょッ!」
「心配するな。最初は優しくしてやる」
や、ヤダよ。ちょっと待ってっ!
なにが優しくよ!!!
ジタバタともがいていると、何かが飛んでくる気配にはっと空を見上げた。
バサッ…と、羽音がしたと思ったら何かにぶつかる音が聞こえて身体が固まる。
嫌な予感に私の胸がドクンと鳴った。
すぐに視線を下に向けると飛翔が地面に転がっている姿が視界に入り、目を丸くする。



