「…東條」 暗闇の中、ふいに声をかけられビクリと肩が揺れた。 私のグローブの上に乗っていた飛翔も同様で、身体がビクリと揺れたすぐ後に威嚇するように目を細め声をかけてきたその人物を見る。 振り返ると3メートル程離れた所に、今日話したばかりの桐生先輩が口角を上げて私を見ていた。 また…、気づかなかった。 会長の時も、すぐ傍にいるのに全く気配に気づかなかったし--- ガックリと肩を落としながら、目は良いが夜目がイマイチの鳥目な私はその相手と向き合った。