「お前は綾香の香りを嗅いだ事はないのか?…駄犬のクセに鼻が鈍いな」
「駄犬言うなッ!」
意味が分からない。
桐生さんの香りと綾香の香りが何なんだよ?
よく分からない苛立ちに、蓮へと手を伸ばす。
後少しで蓮の胸倉を掴める…というところで、蓮に叩かれてしまった。
イテェ---
「後、綾香には俺から話すからお前は余計な事を言うな。話しはそれだけだ」
「…あぁ。分かった」
さっさと帰ろうと立ち上がり、歩き始める。
背後から『コーヒー代』と言われたが、呼び出された俺が何故払わなくちゃいけねぇーんだ?
メンドクセェから聞えない振りしてさっさと店から出た。



